約半月ぶりに開かれた5日の閣議。席がなんとアルファベット順になったという。しかも副首相も関係なくそうされたので、上座のプーチンの一番近くにはアヴデーエフ文化相という配置だったとのこと。
プーチンだけが別格で、後は皆同じということにしたいのか、うーん、よくわからない。
閣議そのものの意味は、大統領と副首相および重要閣僚で構成される政府幹部会が設置されたことで、重要性が低下しているわけだけど。まさか幹部会もアルファベット順ということにはしないだろうから、閣議の席順に深い意味はなさそうにも思うけど、意味なくそんなことを考えつかないとも思うし。
なんなんだろうね。
もう一題。
北海道新聞は先日、プーチン首相がウシャコフ駐米大使を外交担当の官房副長官に引き抜くという異例の人事を行ったと伝えている。ロシアの新聞では、外務省の立場が弱まって、首相も外交政策に影響力を発揮することになると報じられたそうだ。ウシャコフは対米強硬派で、ラヴロフ外相とは折り合いが悪かった、とも。
プーチン首相が大統領の専権事項である外交に依然として色気を見せている、とする見方がこうした報道の根拠になっている。北海道新聞が報じた通り、プーチンのフランス訪問では「事実上の国家元首」扱いだったようだ。
ただ、ウシャコフの人事について結論を出すのは早すぎるのではないだろうか。まず、新駐米大使が誰になるかを見てからでも遅くないだろう。
ロシアの対米外交方針は基本的に次期大統領が決まるまでは前政権の政策を継続することは間違いない。とはいえ、大使が代わるのであれば、その人物の色によって、明らかな対米メッセージを発することになる。
仮にプーチン外交の対欧米強硬路線をメドヴェージェフ大統領が改めたいと考えているという前提に立つと、アメリカに対して柔軟な姿勢をとることができる人物が任命される。もし強硬派が任命されるなら、プーチンの影響力が強いということになるのかもしれない。
では今回の人事がメドヴェージェフ大統領側のイニシアチヴであるならどうだろう。ウシャコフのような強硬派を辞めさせたいと考えていて、プーチンに引き取ってもらったという可能性もないわけではない。時期としては無理がありそうだけど。
とにかく、次の駐米大使が注目だ。
さらにもう一題。
安全保障会議をこれまでの単なる大統領の諮問協議機関から権力機関へと再編する準備が進められているとの報道。
秋にも下院に提出して、順調にいけば来年1月から実行されることになるという。議長が大統領だから、メドヴェージェフのイニシアチヴということになるように思うけど、そう単純なものではないだろう。議長は安全保障会議の決めたことに従うだけになる、というようなこともありそうな。メンバーも変更されるのかされないのか。
秋に実際に法案が上程されたときにまた考えることにしよう。すぐに消える話かもしれないし。